2017/02/27
突然ですが「セルフメディケーション税制」をご存じですか?
平成29年1月1日より始まった制度で、年間1万2千円を超えるスイッチOTC医薬品の購入について
超えた分は所得から控除するという制度です。
この制度は医療費控除の特例であり、従来の医療費控除といずれか一方を選択して適用を受けることとなります。
(併せて適用を受けることはできません)
「OTC医薬品」とは簡単に言うと「薬局やドラッグストアで売っている薬」のことです。
軽めの病気は自分で治しましょうということで、セルフメディケアの推進からこの制度が誕生しました。
セルフメディケーション税制はどのようにすれば適用されるのか簡単にまとめました。
①対象医薬品を買った時のレシートを取っておきます
今年からOTC医薬品の対象品を購入した場合、レシートにそれが分かる様に印字されるようになりました。
(商品のパッケージにもマーク表示がされておりますのでドラッグストアに行く機会がありましたら見てみてください)
②その年に健康診断や予防接種を受けていること
健康の維持増進に個人で一定の取組をすることが条件です。
健康診断の結果通知書や予防接種の領収書があればOKですので、捨てずに保管ください。
③年末~年明けに年間の対象薬品購入の合計金額を計算する
年間の購入額が1万2千円を超えていることが大前提です。上限は8万8千円までで
子供用の薬など、家族のために購入したものでも適用されます。
④確定申告をする
確定申告を終えて始めて適用されるので、今年1年間はこまめにレシートを保管するようにしましょう。
従来の医療費控除は、医療機関の受診が必須で、
年間の医療費が10万(所得金額が200万未満の人は所得金額の5%の金額)を超えた方が対象でした。
それに比べセルフメディケーション税制は、普段あまり病院に行くことなく、
市販薬で済ませているいる方にとって利用しやすい制度ですね。
会社員の方は、会社で健康診断を受けられる人が多いと思いますので、多くの方がこの制度の適用対象になります。
先ほども言いましたが、従来の医療費控除とセルフメディケーション税制はどちらか一方しか利用できないので
どちらの控除金額が大きいか比較することが重要です。
このセルフメディケーション制度は5年間(平成33年12月31日まで)の制度ですので
対象になる方は利用することをお勧めします!